留学挑戦記③:出願期の長い道のり Part1
こんにちは!Kohdaiです。
さて、より厳しく充実した環境の下で「量子情報」という分野を研究したいと考え、Waterloo大学を志願した私でしたが、出願は非常に長い道のりになりました。今回はその出願の様子について書いていけたらと思います。
さて、私がたどった出願のプロセスは大きく分けて次の通りです。
- 出願校、志望指導教員のリスト作成
- テスト受験(GRE)
- 推薦状依頼
- Statement of Purpose 作成
- 出願
案外ステップが多そうに見えますね……。事実、出願は一年に渡る大仕事でした。
さて、私がどのように出願のプロセスを辿っていったのかを、反省を交えながら綴っていきたいと思います。
①出願校、志望指導教員のリスト作成
出願校のリスト作成は私にとって非常に大きな関門でした。(後に友人に聞いた話でもここが一番大変だったようです。)
私が出願校を考えるうえで最も重視したのは、「やりたい研究をやっている研究室があること」でした。学位留学の道を選択した場合、入学後5-6年間志望した研究室で研究に没頭することになります。それはつまり、5-6年という長い年月の間、「他のやりたいこと」の可能性を狭めるという意味です。研究室や指導教官を調べる際、「本当に私にはこれをやり続ける覚悟があるのか」を常に考えながら調べていました。
(現在の指導教官と出願前に話した際にも、実は同じアドバイスを受けました。「あなたの5-6年ものの人生を費やすんだから、研究分野はしっかり選んだほうが良いですよ」と。)
リスト作成は以下のような流れで行いました。
- 「量子情報分野」の論文のリサーチを行う。
- 興味がある分野の有名な論文を集め、さらにそこからさかのぼる形で先生の論文リスト調べる。
- 論文リストを見て、先生の研究分野を面白そうだと思ったら先生の研究室のwebページを調べる。
- 研究室のwebページに記載されている先生の「現在の興味、研究対象」に興味がわいたら、志望指導教官のリストに加える。
文章にして書いてしまえば簡単なようですが、このプロセスが中々に大変でした…。
また、先生を調べる際、その先生が学生を取る意思があるかどうか確かめるため、また自分をアピールするため、私は先生にCVを添付したメールを送っていました。
CVとはCurriculum Vitaeの略で、日本語で言う「履歴書」のことです。多くの場合自分の学歴、職歴、学業成績、研究実績などを記載します。
(書き方に関してはMcGill大学がpdfを公開しています:https://www.mcgill.ca/caps/files/caps/guide_cv.pdf
また、これ以外にもインターネット等で調べると多くのサンプルが見つかります)
さて、最終的に私のリストには5つの大学がリストアップされました。
- カリフォルニア工科大学 (https://www.caltech.edu/)
- ウォータールー大学 (https://uwaterloo.ca/)
- ウィーン大学 (https://www.univie.ac.at/en/)
- ミュンヘン工科大学 (https://www.tum.de/en/)
- デルフト工科大学 (https://www.tudelft.nl/en/)
実は5つしかリストアップしていなく、アメリカの大学が1つしかないというのは学位留学を志す学生の選択としてはなかなかに異例のようです。
これは私が面白いと思った分野が、どちらかというとヨーロッパの方での方が盛んであることにも起因するようです。また、私が元々所属していた研究室での研究もかなり魅力的であり、日本に残る選択肢も私の中にあったから、というのも理由の一つだと考えています。
さて、これでようやくリストが完成したわけですが、まだまだ道のりは長いです。次回はGRE (Graduate Record Examinations:https://www.ets.org/gre/) の話から始めたいと思います。
GRE...?と思う方もいるかもしれません。これは海外大学院受験の際に必須となる試験です。次回詳しく解説します。
それではまた!